こども発達センターへの通所(療育)が始まりました。

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こども発達センターとは

私たち家族の住む地区にある「こども発達センター」とは、心身の発達に心配のある子どもと家族を援助することを目的とした公立の事業所です。通園事業を通して、子どもが持つ力を引き出し、運動面・精神面の発達を進め、生活する能力が身に着くように援助してくれます。児童福祉法の児童デイサービス(支援費制度)が適用されており、国や都がサービスに必要な費用の一部を利用者に給付します。本来は、所得に応じた自己負担金が発生しますが、この地区では、自治体の補助があるため、マルコは無料で利用することができるとのことでした。

手続きは、保護者がこども発達センターに相談し、利用申請します。申請書に基づき、センターが作成した資料をもとに、福祉事務所が審査し、居住生活支援費支給決定通知書、および受給者証が保護者に届きます。その後、保護者とこども発達センターが契約を交わし、正式な通園が始まります。空きがないと待機になると聞いていましたが、ラッキーなことに、マルコはすぐに契約できました。

週1回の親子グループに参加することにしました

こうして、マルコは2歳2ヶ月の時から、週1回4時間の親子グループ(定員8名、担当の先生2名)に参加することになりました。通っているのは、全員発達に遅れがある子ども達で、こだわりが強く泣き叫ぶ子、脳性麻痺の子、ダウン症の子、言葉が出ない子等、いろんなタイプの子どもがいました。その中で、マルコは一見すると遅れがわかりにくく、最初のうちは、ここは本当にマルコの居場所なのかと複雑な気持ちでした。でも、そんな不安はすぐに払拭されました。夢中で遊ぶ姿はどの子も可愛らしく、泣きやんでお母さんに抱っこされた時の安心しきった笑顔、嬉しそうな顔、障害の有無に関わらず、こどもはみんなかわいい!という事を知りました。

1日のスケジュールは、朝10時15分に登園から始まります。最初の30分間は自由遊びです。好きなおもちゃでじっくり遊びます。その間に、親同士は気ままにおしゃべりしながら子どもを見ています。児童館や公園で健常児と混って遊ぶ時には、どうしても周りに気を使ってしまうのですが、ここでは親も子も自由です。リラックスして遊ばせることができるのは、とても嬉しかったです。10時45分から、朝の集まりがあり、歌をうたい、呼名、シール貼り等を行います。その後、お散歩や集団での遊びがあり、12時からはみんなで美味しい給食です。歯磨きをした後は、午後の遊び。14時15分に帰りの集まりでご挨拶をして解散となります。あっという間のようですが、お散歩やプール、トランポリンやボール遊びができる体育室もあり、子ども達は思う存分身体を使って遊ぶことができます。また、季節に合わせて夏祭りや遠足等の行事もあり、様々な経験をすることができるよう計画されていました。

専門家に支えられる環境

こども発達センターには、保育士の他、心理、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士など、専門家の先生がいて、必要に応じて相談することができます。マルコも、通所とは別に、専門の先生方に指導を受けることができました。

2歳2ヶ月当時の個別支援計画を見ると、『生活面』、『運動遊び』、『理解・適応・言語・コミュニケーション』という3項目に分かれていて、それぞれの現状、目標、支援プログラムが記入されています。

マルコ/2歳2ヶ月時点の個別支援計画(平成17年2月)